3/17今週の櫻田こずえ更新しました

植物由来VS石油由来~それでも植物性神話を信じますか?2.鉱物油/天然VS合成

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アレとかコレで美肌になれるってホントですか?

毛穴ブロガー櫻田こずえが、巷に溢れる「美容都市伝説」のウソ・ホントに翻弄されながら、医学博士の高岡先生から美容皮膚科学を学ぶシリーズです。

#この記事は、2014年に別のブログに掲載したものを、高岡先生の許可を頂いて本ブログに統合したものです。
#皆さまに改めて読んで頂きたく、新しい記事に書き直しさせて頂きました。



櫻田
櫻田

「鉱物油不使用!」と謳う製品や、「私は鉱物油の入った化粧品は使いません」とドヤ顔でいう美容ライターさん、いらっしゃいますが・・鉱物油は悪モノなんですか?

高岡先生
高岡先生

鉱物油は石油を精製し不純物を取り除いたものから合成されたもので、
医療現場で使われるワセリンやベビーオイルに使われている流動パラフィン等、非常に安全性が高く、安心して使って大丈夫です。

櫻田
櫻田

やっぱり、そういうの、ちゃんちゃらおかしい主張だってことですよね・・・

さらに、鉱物油ってつまり、ミネラルオイルってことですよね?
英語にすると、途端に「なんだか良さそう」っていう感じになります。

・鉱物油ーなんか肌に悪そう
・ミネラルオイルーなんか肌に良さそう

ミネラル化粧品流行でこんなことになっている気もするのですが。

高岡先生
高岡先生

鉱物油は英語にするとミネラルオイルです。ミネラルと聞くと良いイメージがあるのは確かですね。

 

言葉の持つイメージって怖いですね。

 

ミネラルファンデーションなどに使用されているミネラル(鉱物)と石油は全く異なります。

 

鉱物は無機物が主であるのに対して、石油は有機物が主です。

櫻田
櫻田

ミネラルファンデーションのブランドがミネラルオイルの美容液、とか出したら、なんだか親戚みたいな感じがしちゃいます。

 

でも、全く異なるんですね。

 

「鉱物油使用美容液」より「ミネラルオイル使用美容液」の方が、良さそう(笑)

 

こう、ミネラル成分をオイルに溶かした、的な発想をしてしまいます。

高岡先生
高岡先生

その昔、石油も鉱物のひとつとして分類されていたようで、鉱物油という名前がついてしまったようですね。

櫻田
櫻田

そういえば、石油だってそもそも人工的に生み出したのではなく、
地球が作った天然のものですよね・・・

高岡先生
高岡先生

石油も天然物です。

 

なのに、石油から様々な化学合成品が作られるので、天然物のイメージがなくなってしまったのでしょう。

 

実は、石油だけではなく、植物由来の原料からも化学合成品は作ることが多々あるのです。

 

何も石油だけが合成の代表のように思われがちですが、とんでもない間違いですね。

 

櫻田
櫻田

さらに、合成成分でも天然由来なら大丈夫という、またヘンなイメージもありますが、どこまでイメージ操作されているのか、イヤになっちゃいます。。。

高岡先生
高岡先生

確かに、合成成分でも石油系の合成成分はとことん嫌われている気がしますね。

 

合成成分、だけど植物由来です。というとなんだか許される風潮があるように思います。

櫻田
櫻田

へんなの・・・でも、自分もついそう思ってるところがありますね。

天然に存在する物質でも石油から合成することができます。

例えば、脂肪酸やアミノ酸。

これらは脂質やたんぱく質の構成成分で、天然に存在しています。しかし石油から簡単に合成することが可能です。

石油から合成したからといって、特に何か違いがあるわけではなく、全く天然のものとかわりありません。全く無害です。

※合成したものがすべて無害という意味ではありません。

一部の物質では全く同じものが合成で作れないことがあります。

例えば、光学活性をもった構造の物質(光学異性体)の場合です。

光学異性体とは、右手と左手のように全く同じ化学構造なのに、重なり合わない物質のことを言います。

アミノ酸には光学活性をもったものが多く、D体とL体があります。

生物はL体のアミノ酸しか利用できませんので、天然物から抽出するとL体のみとなりますが、化学合成するとD体とL体の混合物ができてしまいます。

光学異性体の場合は化学合成した場合の片方は有効であっても、もう片方は効果がなかったり、悪い場合は毒性があったりする場合があり、化学合成した物質の危険性がクローズアップされてしまったのかもしれません。

そういったことはごく一部の物質でみられることですし、近年の技術では、この光学異性体も有用な片方だけを分離する技術が進歩していますので心配はありません。

櫻田
櫻田

なるほど! さらにお伺いしたいことが・・・・

天然の成分には微量栄養素が含まれているから天然の方が良い?

櫻田
櫻田

天然の成分には、化学合成したものでは得られない微量栄養素が含まれていて、これがお肌に体によい成分だから、化学合成したもの、または、化学的に精製し過ぎたものはダメ、やっぱり天然の成分だよね!みたいない言われることがあります。

植物から抽出したビタミンC(天然のビタミンC)の方が、合成して作ったビタミンC(アスコルビン酸)より効果が高いとか、吸収されやすいとか・・・

そういった宣伝に頷いてしまって、純度が高い=安全から遠ざかってしまう。
#特にサプリメントや、植物性オイル類で言われる気がします。

天然物から抽出して精製するとコストが高くつというのも天然のイメージプラス要素です(笑)
化粧品会社は儲けのことしか考えていないから、天然物を使わないんでしょ?という穿った見方で、やたら納得しちゃうんですよ(笑)

高岡先生
高岡先生

食品の場合は、私も天然物の方が良いと思います。

 

それは栄養という点では、ということです。

 

不純物というのは、目的の主成分以外のものであって、相補的に働くものや、相乗効果をもつ微量成分もあれば、逆に毒性をもったものや、副作用をもった成分も含めたものになります。

ですから安全性を考えれば不純物はない方が安心です。

しかし、サプリメントや健康食品などでは、櫻田さんのおっしゃる通り、確かに純度の高いものが必ずしも効果が高いとは限りません。

例えば、ビタミンB6という物質は、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンの総称ですが、
合成したビタミンB6の場合はピリドキシンだけ、となります。

またビタミンEは、トコフェロールとトコトリエノールの総称で、それぞれα型、β型、γ型、δ型があり、これらの混合物が相乗効果をもって有効に働くので、どれかひとつだけの合成品に比べると、天然の混合品の方が効果が高い場合があります。

同様のことは生薬や漢方薬でも言えるのかもしれませんね。

しかし、これはあくまでも口から入れる場合の話です。

消化器官は少々の不純物は全く気にしません。

通常の食べ物は肉や魚や野菜などを丸ごと食べるわけですから、どれが不純物やらわかりませんよね。

消化して分解して、いらないものは捨てますから、よっぽどの毒性のあるものでなければ問題はありません。

ある程度であれば肝臓で解毒もできます。

一方、皮膚の場合は話が異なります。

皮膚はもともと吸収する器官ではありませんから、入ってきた物質を選別したり、分解したり、解毒したりできません。

皮膚は免疫センサーの働きをもしているので、異物が入ってくると免疫反応が起こり、炎症やかゆみなどの症状がでることがあります。

とてもデリケートなので、不純物にはとても敏感です。

特に植物には不純物が多く、その中にはアルカロイドなど、気を付けないといけない物質が数多くあります。

ですから化粧品で使用する成分は、肌に入っても問題のない安全性が確保されるべきです。
効果が少々低くなっても純度の高いものの方が安心なのです。

櫻田
櫻田

で、そういえば、そもそも純度が高いってどういうことですか?純度が高いとなぜ安全性が高いんですか?なんとなく分かるんですけど、なんとなくだからこそ、微量栄養素説に流されてしまう・・・

ということで、次回は植物由来成分のデメリットについて詳しく説明して頂きます!

今日の講義まとめ

鉱物油不使用?

鉱物油は石油を精製し不純物を取り除いたものから合成されたもの。
ワセリンなど、医療現場で使われる安全なもの。
鉱物油(ミネラルオイル)と、ミネラルは全く別。

天然ものと石油由来の合成ものは同じ?

天然に存在する物質でも石油から合成することができ、
全く天然のものとかわりありません。全く無害。
#合成したものがすべて無害という意味ではありません。
#一部の物質では全く同じものが合成で作れないことがあります。

天然の成分には微量栄養素が含まれているから天然の方が良い?

食品(サプリメントや健康食品)の場合は、天然物の方が良い。
口から摂取する場合 ー消化器官は少々の不純物は前提。
皮膚から摂取する場合ー入ってきた物質を選別したり、分解したり、解毒したりできない。
皮膚は免疫センサーの働きをもしているので、炎症を起こしてしまう。

植物由来VS石油由来~それでも植物性神話を信じますか?シリーズ全4記事

1) 化学物質って何?
2)鉱物油/天然VS合成(本記事)
3)漢方薬なら大丈夫?
4)オーガニックは何にやさしい?

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化粧品は浸透させるべき?させちゃダメ?シリーズはこちら

この記事について

この記事は、2014年に別のブログに掲載したものを、高岡先生の許可を頂いて本ブログに統合したものです。

皆さまに改めて読んで頂きたく、新しい記事に書き直しさせて頂きました。

髙岡先生

元アトピーの櫻田の敏感肌がお世話になっている、セラミド美容液の「シェルシュール」を生み出された医学博士で、DSRの経営者でいらっしゃいます。

高岡幸二:DSR代表取締役, 大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
元神戸大学バイオシグナル研究員、元奈良女子大学非常勤講師。
バイオテクノロジーの研究員、化粧品・健康食品の開発、化粧品原料の営業などを経験。
その過程で従来のスキンケアのあり方に疑問を感じ、皮膚のバリア修復に注目した新しい
スキンケア理論を開発。スキンケアで困っている方々に少しでも力になりたいと思い起業。

敏感肌のためのセラミド配合スキンケア:DSRオンラインショップーコンセプト

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