今週の櫻田9/15更新

化粧品は浸透させるべき?させちゃダメ?1 どっちなのーっ(怒)

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アレとかコレで美肌になれるってホントですか?

毛穴ブロガー櫻田こずえが、巷に溢れる「美容都市伝説」のウソ・ホントに翻弄されながら、医学博士の高岡先生から美容皮膚科学を学ぶシリーズです。

#この記事は、2014年に別のブログに掲載したものを、高岡先生の許可を頂いて本ブログに統合したものです。
#皆さまに改めて読んで頂きたく、新しい記事に書き直しさせて頂きました。



櫻田
櫻田

先生!すごい化粧品を見つけましたよ!
肌の奥まで美肌成分を浸透させる技術を使った美容液ですって。
これで櫻田の鼻の毛穴も退治できるかもしれないですね♪
皮脂を抑えるビタミンCなんかを、皮膚の奥まで届けられたら嬉しい♪

#櫻田脳内想像図

高岡先生
高岡先生

・・・・

櫻田
櫻田

先生どうしたんですか? 浮かない顔して・・
さては、そんなスゴイ化粧品は開発できないからって、嫉妬してるんじゃないですか?

高岡先生
高岡先生

そういうことではありませんっ(ため息)

櫻田
櫻田

まあ、櫻田の毛穴退治は難しいので、その点は言い過ぎたと思いますけど・・・なんかお肌がキレイになりそうな話じゃないですか?

「美肌成分を超微小カプセルに包み込み、角層の奥まで浸透させることを可能にしました。#角質層まで

高岡先生
高岡先生

櫻田さんは敏感肌でしたよね。でも、浸透する化粧品が良いと思うんですね?

櫻田
櫻田

そりゃそうじゃないんですか?
お肌に浸透すれば、有効成分もよりお肌に留まって、美肌になるよう活躍してくれるイメージですけど・・・

櫻田
櫻田

でも、そんなふうに聞くということは、浸透するのは肌に悪いってことかな・・・確かにネットでそんなこと書いてあったような。

ということで、本日の講義、スタートです。


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良い化粧品はすう~とお肌に浸透していく。

そういうイメージをお持ちの方が多いと思います。

お肌の上ではじかれて全然お肌に入っていかない化粧品を、使おうと思う方は少ないでしょう。

その一方で「経皮毒」という言葉が書籍やネットの世界でも広く論じられ、化粧品の浸透に警鐘を鳴らします。

「浸透させない化粧品」などとうたっている化粧品も登場しました。

果たして化粧品は浸透した方が良いのでしょうか?

それとも浸透しない方が良い化粧品なのでしょうか?

櫻田
櫻田

こんなことをネタにする時点で、浸透しない方が良いってことですよね、きっと。
(基本ひねくれている)

 皮膚の本来の役割は「バリア」としての働き

皮膚の本来の働きは、バリアです

体の内部の水分や体液が外部に漏れないように、また外界の異物や微生物などが体内に侵入しないようにするために、しっかりとしたバリアが形成されています。

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皮膚のバリアの主役は角質層です。

厚さわずか0.2mm程度の表皮が私たちの体の表面を覆っています。

その表皮の中でも最外層に位置する角質層はわずか0.01mm前後の厚さしかない、10~20の細胞の層です。

角質層のバリアの種類

角質層の下部にある顆粒層にはタイトジャンクションと呼ばれるバリアがあり、角質層には角質細胞間脂質からなる強固なバリアがあります。

また角質層にはフィラグリンやケラチンなどのタンパク質からなるバリアも存在し、またフィラグリンの分解産物であるアミノ酸類は天然保湿因子と呼ばれ、保湿バリアに欠かせない成分です。

さらに皮脂腺から分泌される皮脂は皮膚の表面を覆い、水分の蒸散を防ぐだけでなく、皮膚のpHを弱酸性に保つことで皮膚の細菌環境を整え、悪い菌が増殖することを防いでいます。

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このように角質層にはいくつものバリアが用意されており、厳重に守られているのです。

皮膚には免疫センサー機能も備わっている

また皮膚には免疫センサー(ランゲルハンス細胞)が張り巡らされており、異物や病原菌などの侵入をいち早く察知し、免疫系に伝達することで体を守っています。

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そのため時として皮膚は異物の認識が鋭く、アレルギーを起こして(感作する)しまうこともあり、それは食品として摂取するよりも感度が高いといわれています。

このように皮膚は本来吸収する臓器ではないため、皮膚に浸透してきた物質は、アレルギーや炎症などの反応を引き起こしてしまう可能性が高いのです。

櫻田
櫻田

こんだけ気合い入れてバリア張って、さらに見張りも付けている訳だから、そこに何かを浸透させるなんて、言語道断ってことですね?

櫻田
櫻田

でも、それはなんとなく理解できるんですが、でも、ビタミンCとか、コラーゲンとかなら、浸透させた方が良いような気がしちゃうんですけど・・・

それでは、少し基本的なところから考えてみましょう。

スキンケア化粧品の意義とは?

スキンケア化粧品の本来の意義は、

・皮膚を清潔に保つこと
・大切なバリア機能を守ること

にあります。

皮膚を清潔に保つこと

皮膚は皮脂を分泌するほか、様々な老廃物を排泄します。

また環境からは様々な汚れが付着します。

またメイクアップも時間が経てば、それは汚れへと変化します。

こうして蓄積した皮膚の汚れは酸化され過酸化脂質などの活性酸素を発生します。

これはお肌にとって毒であり、シミやシワなど老化の原因となりますし、最悪の場合がんなどの病気の元にもなってしまいます。

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また汚れは皮膚の表面にいる微生物のエサとなり、過剰な増殖を促すことで皮膚トラブルや病気を引き起こしてしまいます。

したがって、クレンジングや洗顔料といった洗浄剤で皮膚を洗浄し清潔に保つことは、皮膚の健康にとって、とても大切なことです。

皮膚のバリア機能を守ること

しかし困ったことに皮膚を清潔に保つ洗浄という行為は、皮膚のバリアを少なからず壊してしまいます。

また洗浄以外にも乾燥や摩擦といった物理的な刺激も、皮膚のバリアを壊してしまいます。

そのため皮膚のバリアを修復して守ることが大切であり、それがスキンケア化粧品のもうひとつの意義なのです。

洗浄によって最も失うものは、角質層のバリアである角質細胞間脂質(セラミドやコレステロールなど)、天然保湿因子(アミノ酸や有機酸など)と皮脂(トリグリセリドやワックス、脂肪酸など)です。

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したがってスキンケア化粧品で補うものとは、すなわち、これらの角質細胞間脂質と天然保湿因子、皮脂という3つのバリア要素に他なりません。

そしてこれらの成分は角質層で機能を果たすものなので、スキンケア化粧品で補うときは、角質層にきちんと届けることが大切です。

それ以上深く届ける必要はありません。

櫻田
櫻田

え?じゃあ、やっぱり角質層まででいいってことですか?
ビタミンCとかコラーゲンとか、届けちゃダメってことですか。

まあまあ、次回は視点を変えて情報を整理してみましょう。

本日の講義まとめ

【皮膚の本来の役割は「バリア」としての働き】

・肌の表面「皮脂膜」
・角質層「細胞間脂質」や「タンパク質」
・顆粒層「タイトジャンクション」

の3つのバリアで侵入者から身体を守る。

さらに、有棘層では免疫センサー「ランゲルハンス細胞」が、
異物の侵入を見張っており、
バリアを破って皮膚に浸透してきた物質は、
アレルギーや炎症などの反応を引き起こしやすい。

【スキンケアの本来の意義】

・皮膚を清潔に保つこと
・大切なバリア機能を守ること

皮膚の洗浄はバリア機能を少なからず壊してしまうので、
バリアを修復するスキンケアが必要。

だから、スキンケアはバリアのある所まで届けば十分。

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#イラスト:櫻田こずえ

化粧品は浸透させるべき?させちゃダメ?シリーズ全4記事

1) どっちなのーっ(怒)(本記事)
2)なんでダメなの?
3)ネット情報に流されてる?
4)結論!

植物由来VS石油由来~それでも植物性神話を信じますか?シリーズはこちら

この記事について

この記事は、2014年に別のブログに掲載したものを、高岡先生の許可を頂いて本ブログに統合したものです。

皆さまに改めて読んで頂きたく、新しい記事に書き直しさせて頂きました。

髙岡先生

元アトピーの櫻田の敏感肌がお世話になっている、セラミド美容液の「シェルシュール」を生み出された医学博士で、DSRの経営者でいらっしゃいます。

高岡幸二:DSR代表取締役, 大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
元神戸大学バイオシグナル研究員、元奈良女子大学非常勤講師。
バイオテクノロジーの研究員、化粧品・健康食品の開発、化粧品原料の営業などを経験。
その過程で従来のスキンケアのあり方に疑問を感じ、皮膚のバリア修復に注目した新しい
スキンケア理論を開発。スキンケアで困っている方々に少しでも力になりたいと思い起業。

敏感肌のためのセラミド配合スキンケア:DSRオンラインショップーコンセプト

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