猛烈に毛穴レスになりたい櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
さて先日、美容皮膚科についてご質問を頂いたのですが、櫻田の基本的な考え方についてお話ししたくなって、この記事を書きました。
一言で言えば「患者の期待」と「病院でできること」のギャップを小さくしてくれるような病院を選ぶのが良いと思います。
なお、本記事で具体的な美容皮膚科・クリニックのご紹介は一切しておりません。また、具体的な治療方法についてもあまり書いていません。
また、これは素人櫻田の個人的な考えであり、正しいわけでも、全てに当てはまるわけでも、あなたの毛穴に当てはまるわけでもないこと、ご了承下さい。
まずは、美容皮膚科と毛穴についての基本的な櫻田の考えをいくつか。
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毛穴は小さくなりません
どんな治療方法でも、毛穴は小さくならないです。
櫻田の受けていない治療方法はまだいくつもあります。数万円から、数十万円まで、それらの治療を受けられた方と実際お会いして思ったことは、日本にあるどんな治療方法でも、毛穴は大して小さくならないな、ということです。
それでもまだ高いお金を出して美容皮膚科に行きますか?
・・・と、厳密に言うならば「我々が期待するほど」毛穴は小さくなりません、ましてや毛穴レスなどあり得ない、が正しいかと思います。
ちょっとした変化なら可能だと思いますが、それは永続しないものが多く、また、我々が望むような変化にはならないと思います。
この期待と現実のギャップが、毛穴治療の非常に難しいところだと思います。
これだけ高いんだから効く・・・ワケじゃない!
美容皮膚科のホームページには、あり得ないような高額な治療費が提示されていることがあります。
#それはまだ良心的な方で、行ってみたら50万円以上・・・ということもあるでしょう。
数万円程度の美容皮膚科に行った人(=毛穴中毒、美容皮膚科ジプシー)は特に、桁違いの高額な治療だったら効くのかもしれない、と期待しがちです。
毛穴に限らず効果のある施術は高価ですが、高いからと言って効果があるとは限りません。
そして、毛穴に「私達が期待する程度」の効果を与えてくれる施術はないです。
どんなに「新しい治療!」と言っても、この十数年?エポックメーキングな進歩はないと思います。
医師も、毛穴患者の「求める結果」と病院の「できること」の差があり過ぎて困っており、そのギャップに不満が生まれるからこそ、受け皿となるような、怪しい病院が存在するのかと思います。
それでも賭けてみたい人のための美容皮膚科・クリニック選びのポイント
それでも、やっぱりこの長い毛穴人生、一度くらい大金を投じて一発かけてみたいですよね!
なれるものなら永久毛穴レス!
実際、美容皮膚科で毛穴が小さくなった人も沢山いらっしゃると思いますが、根本解決ばっかり狙って思うような成果を得られていない櫻田が、偉そうに個人的なポイントをあげて参ります。
・良いことばっかり言う医師は論外だが、悪いことばっかり言う医師もダメだ
基本的に毛穴治療@美容皮膚科の不幸は、患者と医者の「求めること」と「できること」の違いから生まれます。
だから、患者に「できないこと」を伝えることができる医師ならば、その不幸は起きにくいのです。
でもそれは、カモがネギを背負ってやって来たのに、追い返してしまうようなもの。病院も商売です。ギリギリウソにならない甘い言葉で10万円のコースにハンを押してもらうのが、商売としては正しいです。
リスクを伝えない医師はいないでしょうが、断固たる態度を取れる医師は少ないんじゃないでしょうか。
逆に、最初っから「毛穴はね、難しいんですよ・・・」とやたらネガティブな医師もいらっしゃいます。
HPでは毛穴治療は任せてください!って言ったって、それは数年前から変わっていないだけでしょう。櫻田みたいな毛穴狂患者に辟易して、イヤになっている医師だっていると思います。
そういう医師は、リスクを取ることに過度に敏感になっているように感じます。結果ノーリスクノーリターン。
何より、話していてとっても気分が落ち込むので、そういう医師も避けた方が良いと思います。でもこれは、相性かな。
★
当たり前のことなのですっ飛ばしてましたが、大前提として「カウンセリングや説明にロクに時間を割かない病院」はNGです。
何をもってゴールとするのか、その擦り合わせすらせずに、治療方針の説明をせずに、美容皮膚科における治療はスタートしてはいけないと思います。
・華美な美容皮膚科は避けろ
普通に考えてみて下さい。そのソファーや内装、家賃は、あなたの払う治療費で賄われているのですよね。
それだけでなく、華美な美容皮膚科は、美なんとかという雑誌などに掲載され(高い広告宣伝費は治療費で賄われている)、お金持ちの奥樣方が集まります。
そういった美容皮膚科で、儲らないのに面倒なスポットの毛穴客など、あまり相手にされないと思います(すごく独断と偏見といじけが入ってます)
・甘い誘惑の言葉が並ぶ、美しいHPに騙されるな
いい感じのコピー、キレイなデザイン、スマートな操作・・・それは全てお金をかけて作られているものです。
そして、そこにお金をかけることが正しいと思っている病院である、ということが分かります。
櫻田の勝手な推測ですが、そのようなサイトは、患者の期待値を上げ、より多くの患者を惹き付けることと思いますが、同時に「できること」とのギャップを広げる効果もあります。
美しいHPだからダメなワケではありませんが、ギャップを埋めたいと願う病院なら、治療や研究にお金をかけたいと思う病院なら、そこにはあまり力を入れないだろ、と思ってしまう。
でももちろん、必ずしもキレイだからダメってことはないし、病院はビジネスなのだから、売上や採算を考えなくてはいけないのだけれど。
・施術例写真は全てウソだと思え
瞬間最大風速的に毛穴を小さくすることはできます。
角栓を抜いてピーリングし、イオン導入のパックでもしながら肌をふっくらさせた(水を含ませればふっくらしますから)直後なら、小さくなった毛穴の写真を撮ることができます。
そして、同じ毛穴でも光の当て方や画像加工でだいぶ見えを変えることができます。
これ全く同じ写真を、画像加工したものです。ビフォア→アフターみたいですよね。
美容皮膚科のビフォアアフター写真、撮影条件が違うものばかりです。
ウソだ騙している!と言いたいのではなく、ウソだと思っておくのが賢明な患者だと思います。
だってあれ、人寄せパンダなんですよ?←結局本心出た
・診てもらうなら医院長
これは櫻田の超個人的な考えです。
まず、病院にとって、我々は沢山の患者の中のひとりに過ぎません。
しかし我々は「人生を賭けて」ぐらいな勢いで諭吉を握りしめて美容皮膚科の門を叩きます。
これだけお金を払うのだから、大切に扱われるだろうし、この毛穴をどうにかしてくれるだろう、なんて淡い期待を抱いて。
しかし、病院にとって、我々など「下の下」の客です。
ピンポイントで来る厄介な(毛穴治療は効果が出にくく厄介です)客より、コンスタントに金を落としてくれるアンチエイジング奥様客の方が、儲けさせてくれる良い客でしょう。
毛穴が開く理由はいろいろあるのに、マニュアル通りの「毛穴コース」をすすめるくらいししかしてくれなくても、そんなものだろうと思います。
さらに、雇われ医師なら「その時間内とりあえずそれっぽいことしておけばOK。」的なスタンスで仕事をされていても、何らおかしくありません。人間だもの、お仕事だもの!
特に、美容皮膚科はリスクに対して寛容ではなく、患者は「何かあったら大騒ぎするくせに、何も変化がなければ文句を言い、けれどホームケアはサボる。」という大変面倒な人ばかりです。
危ない橋は渡らず、もっともそうにピーリングやちょっと名前の変わったレーザー治療を、マニュアル通りにすすめるのが安全です。
一世一代、人生を賭けて、勇気を振り絞って来院し、白衣の「先生」を前に緊張しているあなたの気持ちに寄り添ってくれることはない・・・ことはないと思いますが、本気度のギャップを感じずにはいられません。
一方、ご自身の確固たるポリシー(金をたんまり稼ごう!肌の治療研究に邁進しよう!最新の技術を試したい!とか)の元、ご自身のクリニックをお持ちの医院長先生は、ご自身の名前を賭けてお仕事されているわけですから、本気度が違うと思います。(金を稼ごう!という本気度も違う)
ブログを書かれている医師ならば(まあ、いいことしか書かないでしょうけど)、ある程度人柄や方針も伝わってくると思います。また、ぶっちゃけた話をしやすいのも、裁量のある医院長先生ならではだと思います。
ということで、例え1.5倍の値段がかかっても、医院長先生に施術してもらいたいし、そもそも全てが医院長先生の施術、という病院を選んで来ました。
ただ「レーザートーニングだけ月に1回やりたいの」とか「定期的にお掃除のためにピーリングをしたいの」と、ご自身の経験に基づき、上手に利用しよう、副作用もよく分かってるの、という方がマンモスクリニックを利用するならば、それは賢い使い方だと思います。
その方が安いですからね。
結論:患者に過剰な期待をさせない病院
装置とか、技術こそ大切と思われるかもしれませんが、結局使っている装置や技術はどこも似たり寄ったりですし(当院だけの技術!ってよくありますが・・・そういった病院に限って胡散臭い)、ポイントは「患者に過剰な期待をさせない病院」だと思っています。
裏を返せば、患者が勝手に期待しなければいいだけなんですが。
・まずはきちんとカウンセリングに行ってから判断する
(受けること前提でカウンセリングに行かない)
・ポジ/ネガ 極端な医師は避ける
・病院の内装もHPも、華美なところは疑ってかかる
・医院長先生が施術してくれるところを選ぶ
・症例写真を鵜呑みにしない
・甘いコピーに騙されない
後は、
・経験豊富そうな医師を選ぶ
・数件まわって比べる
・先生とウマが合うこと、フィーリングも大切
あくまで櫻田の基準ですが、参考になりましたでしょうか?
さて、散々「期待するな」とばかり申して参りましたが、番外編がございます。
番外編1:毎月5万円を永久に美容皮膚科にかけられるならイケると思います
あと20年維持したいとして、1,200万円。
その金額に根拠はありません!湯水のように、を金額で表現してみたのですが、もっと高いでしょう。
根本解決は完全に諦め、表面的な部分を美しく維持することに集中するならば、それは現在の美容皮膚科の技術で「毛穴レス」っぽいことは可能なんじゃないかと思います。
そう、我々は根本解決を求めている、そのスタート時点から間違っているというか、勝てないゲームに参戦してるようなものです。
芸能人レベルの日常的なケアを美容皮膚科医に任せ「いくらかかってもいいから美肌を維持してくれればそれでいいのよ。」と言えるなら可能かと。
メンテナンス的なレーザートーニングや、各種ビタミンパック、注入、光当てる系、服薬・・・そういったものを組み合わせれば、毛穴が黙った感じの状態を維持することは不可能ではないと思います。
止め時が難しそうですけど・・・白髪染め的に。
番外編2:皮脂の分泌を止めることは可能らしい(ハイリスク)
ビタミンA(アキュテイン、ロアキュテイン、ロアキュタン等)の服用は、本当に皮脂を減らすようですが、副作用がとにかく厳しく、誰もができるものではない。
櫻田は服用したことはありませんが、医師の情報、ネット上の体験談、実際お会いした方や、直接ブログにご報告下さる方の情報を総合して、です。
こういったハイリスクな治療を、経験の少ない、ホスト・ホステスみたいな美容皮膚科医(イチからはじめる美容医療機器の理論と実践 by 宮田先生)に任せることは大変危険だと思います。
そして、櫻田はやったことないので、番外編にしました。
人体実験で、ビタミンA服用、やってみようかな。半年くらいで。いやぁ、でも、そもそも皮膚弱いから怖いな・・・。
でも、生きて来た年数ー13歳前後、皮脂に悩まされていた皆さまなら、興味あるでしょ?櫻田の毛穴がどうなるか、見たいでしょ?
小林メソッドより説得力があるけれど、リスクは比較にならないほど高い気がして躊躇しています。
なんか、根本的に間違っているような気もするから、パントテン酸で穏やかになっている今、敢えて踏み切らなくてもいいような気もしています。
★
最後に、ご質問を下さった方へ:
ご質問を頂いたその病院のHPに「毛穴のないツルツルの肌を手に入れませんか?」と書いてありましたが、その時点であらゆる意味において信頼できない病院だと思いました。
この病院に行かれた方にお会いしたことがありますが、言論統制を敷かれているようですし(さらに輪をかけて信用できません。憤りを越えて悲しくなります。)メールでも何もお話できないことお許し下さい。