昔、テカってる鼻は「とっとと干からびろっ!」と、パ〇ウォッシュしてから、イオウパウダー入り(臭いやつ)ローションを塗って干上がらせ、カピカピにさせていた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
タイムマシーンに乗って殴りに行きたいですね、それが正しいと思っていた自分を。
テカってる鼻をインナードライにさせちゃってませんか?
鼻って皮脂でテカテカしてるから、とにかく乾燥させたくなりますよね。
そもそも皮脂「油分」でうるおっているんだから、保湿なんていらないでしょ?
肌の保湿への「油分」の貢献度は低い
いえ、肌のうるおいは、角質層の水分が保持されていることが最も大切で、下図の青い保湿成分が、水をたっぷり抱え込んでいる状態を作ることが大切と言われています。
#肌の「角質層」の模式図
肌表面の「皮脂膜」がいくらギットリしていても、肌の水分が蒸発していくのを、言うほど守ってくれません。
表面のテカテカばかり気にしている方は、肌の内部は水分量が足りていない「インナードライ」になりがちなので、きちんと保湿してあげてください。
きちんと水分量がある角質層
は、
・ふっくらとキメが整い毛穴が目立ちにくくなる
・バリア機能が高いので、乾燥しにくく、外部からの刺激にも強い
・正常なターンオーバーで強く美しい角質層を再生する
ヒアルロン酸やセラミド等、油分ではない保湿成分が入った美容液等で(化粧水はほとんど水なので単体使いはNG)保湿してあげてください!
「油分でフタ」も、言うほどフタになってませんから、あくまで「保湿成分」が大切です。
保湿が足りないから、皮脂が過剰に出ているだけ?
「ちゃんと保湿していないから、皮脂が過剰に出てくるんだ!」というアドバイス、よく聞きません?
これ、半分正しくて、半分間違ってます。
半分正しい
ちゃんと保湿していれば「乾燥による皮脂の分泌過多」は落ち着くので正しいです。
細胞間脂質がスカスカで肌が乾燥していると、皮脂膜でどうにかバリア機能の低下を補おうとするので、皮脂の分泌が通常より増えます。
助け合い埼玉です←埼玉生まれです
半分間違い
しかし、「ホルモンバランスに拠る皮脂の分泌過多」がほとんどの場合(櫻田の場合)、せっせと保湿しても、影響はごくわずかです。
ほぼ、ほぼほぼ←すでに古いってば
もちろん、保湿は大切ですし、一度は自分の保湿ケアを疑い、保湿をしっかりしてみましょう。
で、ちゃんと保湿したのに皮脂の分泌過多があまり変わらなくても、がっかりして保湿を止めないで欲しいのです、当たり前だから。
また、「皮脂の分泌過多が止まらないのは、保湿がまだまだ足りていないからだ!」と、過剰に保湿する(特にクリーム類)のもNG。
肌の上の油分が過剰に増えることが、トラブルにつながることがあるからです。
#油田に浮かぶ角栓
運動してないから、体重が増える?
「保湿してないから、皮脂の分泌が増えるんだ!」それは「運動してないから、体重が増えるんだ!」みたいな感じかも。
運動不足は一つの原因だけど、すっげー運動しまくったところで、めちゃめちゃカロリーを摂取していれば、体重は減りませんよね?
もちろん運動は大切だし効果はある、という所も、保湿と似ています。
ダイエットと同様、毛穴に夢中になり過ぎると、視野が狭くなりがちなのでご注意くださいね。
最後に!
鼻だって、毛穴だって、お肌です。
鼻だけ「バケツ持って廊下に立たせる」みたいなこと、させないであげてくださいね・・・と、20年前の若かりし頃の自分に言いたい。
ちなみに、20歳の頃「40歳になったら、加齢で皮脂なんて出ないんだろうなぁ」と思っていましたが、どっこい油田は元気です、とも伝えたいです。
落胆して自暴自棄になるだけか。