最近普通のニュースサイトを読んでいたら「ノープー」という言葉に出会ってびっくりした櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
え?皆さまご存知でした?いやほんと、世の中の情報に疎い自分を反省しました。
ノープー=ノーシャンプー=湯シャン
「No Shampoo」の略らしく、シャンプーを使わないで髪を洗うことを示すそうです。2001年にアメリカで生まれた造語だとか。2001年だとっ!古いネタになってしまってすみません。
2008/2/21 New York Times
・Of Course I Washed My Hair Last Year (I’m Almost Certain)
#500人以上の人が6週間「ノープー」をトライし、86%の人が「髪質は良くなったか変わらなかった」と答えたそう。
2015/12/19 東洋経済
・シャンプーを使わない「湯シャン」のススメ
ちなみに「プー」というのが、日本語的にはちょっとオカシく響きますよね(笑)「プー」ってwww
海外ではセレブでも「ノープー派」がいるらしく、ロレアルは「ノープー派のためのクレンジング的なもの」の販売を日本でもスタートさせているようです。今年から全国販売になったとか。ピンチをチャンスに!商魂逞しい!
「ヘアケア習慣に新境地、ノーシャンプー」
エクストラオーディナリー オイル ラ クレム ラヴォン クレンジング クリーム
櫻田こずえ、2009年頃からほぼシャンプーを使っていません。2009年からノープーです。(やっぱり響きが笑えるw)
ということで、毛穴と関係ありませんが(なくもない)、今回は、櫻田こずえが「湯シャン・ノープー」に落ち着くまでをご紹介したいと思います。
ちなみに、時折クレンジング的なこともするので、ロレアルさん、ほんとよく分かってるな、すごいなぁ・・・。
湯シャン・ノープーまでの道のり
シャンプーは悪者!石鹸を使い始める
合成シャンプーは悪者で、台所用の洗剤と同じ合成界面活性剤が入ってる!と言う話に怯え、石鹸シャンプー(固形石鹸や、液体石けんシャンプー)を使い始めましたのは2009年頃。
石油から作られた合成のものは危険!ナチュラルなものなら安心!という、根拠なきナチュラル神話ですよね・・・ナチュラルとか無添加の定義ってなんだよっ、みたいな。
「ケミカルなものは身体に悪い!」と消費者の恐怖心を煽って、「ナチュラルな(と主張する)もの」買わせたり、注目を引こうとする基本セオリーですが、非常に根拠に乏しいと思います。
石鹸の強い脱脂力に頭皮が悲鳴→皮膚炎(笑)
そんなナチュラル神話に傾倒したのも、アトピー性皮膚炎に悩まされ、肌が弱かったから。(最近強くなりました)
しかし、バリア機能の低い櫻田の肌には、そもそも石鹸は強過ぎたんですよね。
それはなぜか?
「合成」ものは悪い軸で考えると、石鹸はやさしいってなことになるんですが(石鹸だって化学反応を起こして合成されるものだと思うのですが、まあ分類は置いといて)、
そんなもんより肌に刺激を与えるのは、石鹸の強力な「脱脂力」(バリア機能を壊す)や「遊離脂肪酸」(肌に刺激)で、櫻田の頭皮は荒れ、フケを量産するようになったと思われます。
2009年:アトピーが痒くて毛穴どころじゃない
頭皮に触れると、フケがぶわっと涌いて落ちて来る・・・年頃の乙女(婚活する30代半ば)には結構地獄でした。
恐らく、刺激で皮膚のターンオーバーが亢進し(早く進むこと:じゃんじゃん未熟な角質層を作るけど、ゴワゴワしててこんなフケ状態になってあっというまに剥がれてしまう)ていたのだと思います。
これは脂漏性皮膚炎だと思っていましたが、そもそも脂漏性皮膚炎の定義も曖昧だし、まあ、とにかく肌がオカシくなり、フケ爆発前後の環境の違いと言えば、石鹸シャンプーなんですよねぇ。
ちなみに脂漏性皮膚炎系のフケを防止する系シャンプー(殺菌系)は効きませんでした。
なお、脂漏性皮膚炎の有力な原因の一つとして「マラセチア」という菌が関係しています。櫻田の皮膚炎はこれが原因ではなかったから、殺菌系シャンプーが効かなかったんだと思います。
で、病院で処方された「ちょっと肌何焦ってんの?まずは落ち着け!」的効果のあるステロイドは効きましたが、頭皮全体にステロイド(肌用と違って頭皮に少しは塗りやすいローション状)を塗るのはかなりの労力を使う上、使う量も多くて、肉体的&心理的負担も大きかったです。
でも「今そこにある危機(っていうかフケ)」には、まずはお医者さんの言う通りに従うのがベストですよ!
小麦粉シャンプーする日々
峠を超えて少しずつ治って来るにつけ、薬ばっかりに頼ってはいられない、頭皮は清潔にすべきであるが、シャンプーは怖くて使えない・・・と、読者の方に教えて頂いたのが小麦粉シャンプーでした。
小麦粉のりってあるじゃないですか。あの吸着力で頭皮の汚れをちょっと落としつつ、クッションや潤滑剤にもなるので、軽く頭皮をマッサージしながら洗い流すと、お湯だけよりいいですよね、ってやつです。
小麦粉と水を混ぜてチンするだけで、お金もかかりません。
ところで、身体にはホメオスタシス(恒常性)があるって言うじゃないですか。環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向があると。Wikipedia:ホメオスタシス
なので、頭皮の皮脂膜も、一定に保とうとしているはず。
・石鹸で皮脂をガッツリ取ってた→その後焦ってガッツリ皮脂分泌してた
・コムシャンで皮脂が取られなくなる→皮脂分泌もおだやかになる
石鹸による刺激も、皮脂分泌による刺激も減り、総合的に刺激が減ったと思われ、もちろん、その他の体調や気持ちの状態も良くなり、フケは沈静化しました。
面倒になって「湯シャン・ノープー」へ
さて、小麦粉シャンプーを作るのは大変簡単で、電子レンジチンでできますが、毎日となると面倒。
作りおきもしましたが、それでも面倒・・・と、世の中には「湯シャン」というものがあることを知り、湯シャンにしてみたら・・・あらまぁ、これがラクチン!
作る手間もかからなければ、コストは一円もかからないんですから。
ちなみに、当時髪は長かったです、確か。ロングでもイケましたよ。
湯シャン・ノープー実践!
湯シャンのやり方
頭皮を洗う感じで、髪自体はあまり洗いません。
- 事前に地肌マッサージ系のブラシで汚れを起こして置く
- シャワーの下に頭を設置
- 髪をかき分けて頭皮めがけてシャワーを当てる
- 同時に軽く頭皮をマッサージするように洗い流す
終わり。
全体で3分〜5分くらいだと思います。
マッサージする指の腹に皮脂がつき、お湯をかけると弾くような状態になることもあります。洗って行くうちに、指のべたつきも取れて来て、それが一つの目安になります。
また、シャワーから出るお湯で頭皮を洗い流す感じで、爪を立てたり、指で擦ってはいけません。刺激になりますから。
一人暮らし時代に頭を浴槽に突っ込ん洗う実験もしましたが、シャワーで流す方がさっぱりしました。
シャワーの圧力すら刺激!という方はお気をつけください。
早めに乾かした方がいい!
濡れた状態でタオルを放置すると、ちょっと臭くなりますよね。
さらに、タオルが汚れていればなおさら。有機物が変化して異臭を発しやすくなります。
湯シャン後は、シャンプー後よりも頭皮に有機物が残っています。ゆえに、雑巾の生乾き臭さ、を発しやすいと思うのです。
ただでさえ湯シャン・ノープーは臭いを気にされていると思いますので、早めにドライヤーで乾かしましょう。
肌の弱い方はドライヤーの「スカルプコース」等で熱過ぎない風で乾かすのがよいと思います。
ちなみに、長い付き合いの美容師さんに湯シャンを告白し、臭いが他の人より気になる時はお願いだから正直に言ってくれと頼んでみましたが、本当に大丈夫と言われましたよ。
ちなみにドライヤーはナノケア使ってます。
シャンプーしてた時代と髪質は「変わらない」
櫻田は、湯シャンで髪質が改善したとか、綺麗になったとかはあまり思いませんし、なんかそういうのは、ナチュラル系にありがちな「誇張」が多い気がしてしまうんですが・・・
少なくとも、シャンプーとトリートメントを丁寧にしていた時代と比べて、何ら劣らない髪質を保つことができています。
そして、頭皮はマイクロスコープで見てもキレイです。
でも、それって十分すごくないですか?
そして馬鹿らしいと思ったんです、なんか偉そうなトリートメント(含む、アウトバスオイル)を、お金と時間をかけてしていたことが。
さらに、シャンプー&トリートメントを止めて背中のニキビが消えましたし、それ以来ずっと湯シャンです。
りんご酢リンスとかもしません。毛穴に皮脂腺がありますが、それは毛を伝って髪にうるおいを与えてくれるものでもあるので、適切に皮脂が出ていれば問題ないはず。出ていなければ、パサつきにはホホバオイル、さらにセットしたい時にはシアバター。
整髪料は使いません。シリコンとか入ってて、落とすために界面活性剤が必要になっちゃいますからね。
時々リセットするとなおよし
夏場は特に、汗をかいたり皮脂がギトついたり、べたつきが気になることがありますが、その時は洗浄力の弱いものでリセットします。
一般的には重曹が使われるそうですが、櫻田は好まないのでご紹介できません。ググってみて下さい。
・小麦粉シャンプー記事一覧
小麦粉の粘着力でクレンジング
・クレイシャンプー
クレイの吸着力・これはマッサージすると頭皮を痛めがちなので注意
(やり方買い方はこちら:ナウフーズ Now Foods :ヨーロピアンクレイ でクレイシャンプー (iherb) )
・DSRのボディ用ジェル状クレンジング
クレンジングJ購入サイト
髪の上からつけると、全然地肌についてくれません。
地肌を洗えばいいんです、髪を洗う必要はほとんどないです(持論)
で、こういうふうにノズルを差し込むと、いい感じに肌に直接塗布できます。
で、軽く全体をマッサージして洗い流します。
アトピー時代は美容院でも「強く擦らないで・シャンプーは弱いもの」とリクエストしていましたが、今はあまり気にせずシャンプーリンスされるがままにしてます。
湯シャンの説明も面倒くさいですし、1,2ヶ月に1回シャンプーで洗ったとして、そんなこと大した事無いと思うからです。
(アトピー時代は大したことあったので、頭皮の弱い方はしっかり主張されてくださいね!)
湯シャン・ノープーの注意点
注:皮脂の分泌が多い方は、残った皮脂が更なる刺激になる場合があり向かないかもしれません
リスクとしては、脂漏性皮膚炎の発症だと思います。
いつもより過剰に残った皮脂が過酸化脂質となり、肌に刺激を与え、炎症を起こすからです。
もともと皮脂分泌の盛んな方は、十分ご注意して下さいませ。
注:シリコン系とかガチガチ固める系の整髪料を使う人には向いていません。界面活性剤の入ったシャンプーかクレンジング等で落としましょう。
注:真夏にスタートすると気分的にも苦しいと思います。最初はベタ付きますので。春秋は季節の変り目で肌がゆらぎがちなので、冬のスタートがオススメです。ライトナウ!
注:1週間くらいはデートや合コンの無い時を選びましょう。臭くなるというより、自分が気にしてしまって積極的になれないからです。
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肌質髪質は人それぞれ、どんな髪が理想なのかも人それぞれ。
櫻田は、身体にもお財布にも環境にも優しい湯シャン・ノープーが広まればいいなと思っていますが、合わない方もいらっしゃると思いますし、かえってトラブルになる方もいらっしゃると思います。
ご自身でいろいろと研究されてみて下さい!
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