んでさ、結局、化粧水ってどうなのよっ!と悩む櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
「化粧水なんて使うの日本人だけ」とか「肌を水浸しにしても一時的」とか、化粧水不要説って、一時期スキンケアマニアの間で流行りましたよね?
さらに、宇津木先生は「化粧水はいらない」どころではなく、「化粧水は肌は乾燥させる!」から使うなと「警告」されていますが、それって本当なのか考えてみました。
櫻田はそもそも「化粧水不要論者」でずーっと使っていませんでしたが、ここ最近長井かおりさんのメイクを忠実に行っており、朝晩化粧水を激しく消費しておりました。
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まず肌の構造を理解してから考えてみよう
宇津木先生の話をきちんと(いや、櫻田も何割かしか理解できていない)理解するためには、肌の基本的な構造を理解しておく必要があります。
肌の表面は「角質層」がバリアを作って体内を外界から守っています。
「角質:オレンジ色のレンガ」の間を「細胞間脂質:青いセメント」が埋め、さらに「▲NMF:天然保湿因子」が加わり、水分の蒸発や異物の侵入を防いでいます。
角質層がこのバリア機能を持つためには、正常なターンオーバーが不可欠です。細胞間脂質やNMF、形の整ったキレイな角質は、ターンオーバーの過程で形成されるものであり、それが即ち「美肌」になります。
加齢等でターンオーバーが遅くなるとは良く言われますが、炎症等を起こすと、このターンオーバーが逆に亢進(早くなる)して粗雑な角質層をつくりがちです。遅くても早くてもダメ。
ちなみに、毛穴の「もっこり」は、このターンオーバーの亢進=角化異常が原因と考えていますが、宇津木先生の見立ては違うようです、と言う話もまた次の機会に。
ということで、宇津木先生の化粧水ダメ説を考えてみました。
「肌に化粧水をつけても、蒸発する時に角質層が壊されるだけ」
皮膚の表面につけた水が蒸発して隙間ができたり、細胞間に亀裂ができたりします。これらの隙間や亀裂からは、皮膚の内部の水分がどんどん蒸発していきますので、肌は当然、乾燥するわけです。
これを宇津木先生は「水害」と呼ばれています。
唇が乾燥したからって舐めていると、余計乾燥して皮がむけてくるというのは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?(ま、唇はほぼ粘膜で角質層がほとんどないから乾燥しやすいのですが)
また、長風呂すると、皮膚がシワシワにふやけて、その後乾燥しますよね。
経験的にもそれは納得できます。
そして、えぇ、化粧水はほとんど「水」です。
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いやでも、いくら化粧水が90%以上水!でも、保湿成分が入ってるんだから、保湿してくれるんじゃないの?
コラーゲンやヒアルロン酸化粧水をつけると肌は余計に乾燥する?
コラーゲンもヒアルロン酸も、もともとは粉末なので、水で溶くととろみがつく。
とろみのせいで化粧水の水分が蒸発するまで時間がかかり、肌は長時間、前述の「水害」にさらされ、乾燥が進む。
また、粉末には水分を吸収する性質があり、水分が蒸発したあとも粉末は肌に留まり続けて肌の水分を吸収して外気に蒸散し、肌を乾燥させつづけさせる。
これが一番びっくりしましたが、素人が思ったことを。
コラーゲンやヒアルロン酸をなぜ「保湿成分」と呼ぶかと言えば、それが「水分を抱え込む」ことができるからですよね。(そう信じこまされているだけかもしれませんが)
その抱えられる水分が多ければ多い程、保湿能力が高いと評価され、自分自身より沢山の水分を抱え込んでいられるヒアルロン酸はその王様だと言われるわけです。
で、化粧水は確かにほぼ水分なので、水分は蒸発してしまい、その時肌が乾燥すると思います。
ただ、微量ながらもヒアルロン酸自体が肌に残っているなら「水分を自分で抱えたまま」のはずではなかろうか?特に、角質層の隙間に浸透した状態であれば。
ただ、角質層内にもともと存在しないヒアルロン酸が、角質層内に長く留まっていられるのか?と問われれば、少しだけ留まるくらい?と、感覚的に思います。
だから、マイナスじゃなくて、プラマイゼロくらいなんじゃないでしょうか?
なので櫻田は「化粧水不要」だけど「化粧水はダメ!」ではないと思います。
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でも、化粧水だけつけてクリームとか美容液つけないと、ちょっと肌がパリッとする時ありません?
「油分でフタ」はできないけど「油分で維持」はチョイできる気がする
油分=クリームやオイルのことですね。
その効果はゼロではないにしろ、私たちが想像するような「フタ」機能は殆どないと思います。(吉木クリニックの吉木先生は約2%しか貢献していないと仰ってました)
クリームで肌がベタつくと、保湿されている気になりますよね。
けど、肌の保湿は「肌の角質層が保水性分と水分(のラメラ構造)でガッチリ満たされている」という状態が何より大切。本来のしっかり保湿されているという状態からはほど遠いのに、誤摩化されている訳です。
それは宇津木先生の仰る通りだと思います。
でも多分、その「水分とクリームでゴチャゴチャになった」状態が一般的なスキンケアの「保湿されている状態」であり、それがしっとり「プルプル肌」なんだと思います。「まぼろし〜」「まやかし〜」なんですけど、皆それが欲しい。
化粧水で肌を水浸しにして、油分を重ねることで、化粧水だけより、保湿成分と水分が肌に残りやすくなっているようには思います。
一瞬の「プルプル肌」にするには、化粧水は必要なステップなんじゃないかと。
ちなみに、肌の上では、汗と皮脂(水と油)が乳化した状態になっていて、それを皮脂膜と呼ぶらしいです。そして、性質が水性っぽくなるか、油性っぽくなるかは揺らいでいるのだそう。(美容のヒフ科学より)イメージだけれど、水つけたからすぐ蒸発!って訳でもない気がして、そんな「水害」って呼ぶ程のことかな・・と思わなくもないです。
で、宇津木式ではこの一瞬の「プルプル肌」は実現しないと思いますが、もっと持続可能でおだやかで何も付ける必要がない、宇津木先生の仰る「さらっとした」美肌が保てると思います。
でも、じゅわっとか、ぷるんとか、しっとりとか、そういう肌がいいとされてますからね、今。
・スキンケアに唯一の正解はない★化粧水に関する宇津木先生と長井かおりさんの認識の違いは?
一般的ケア:一瞬プルプル肌だけど持続しない「まぼろし〜」
宇津木式ケア:さらっとした美肌を根本からつくり維持できる
雑誌のモデルさんのしっとりうるるん肌になりたければ、化粧水を使うしかない。
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でもね、一般的ケア、化粧水をつけて乳液付けて・・・って、角質層が健康じゃないと、この「一瞬」がどんどん短くなって、夕方には肌がカピカピっていうことになる気もします。
肌が乾燥しているなら、やっぱり化粧水はやめた方がいいと思う
きちんとターンオーバーがされている健康な肌には、細胞間脂質がしっかり充満して水分を挟んでいる(ラメラ構造)ので、ちょっとやそっとじゃ乾燥しません。朝のしっとりが持続する。
ただ、ターンオーバーが乱れて細胞間脂質が少ない、角質層が薄い、そんな乾燥しやすい肌であれば、そのプルプルを維持出来なくて、逆に強く乾燥し出してしまう・・・化粧水の「水害」が致命的になる場合があるので、肌の乾燥を感じる方は、化粧水を辞めてみるのは良い選択だと思います。
ま、世の中の美容雑誌では、乾燥している時こそ化粧水漬けにするのが善とされているので、なかなか理解されないと思いますが・・・。
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で、化粧水のヒアルロン酸がダメなら「セラミドでしょ!」となりますよね。
ちなみに、セラミドは水に溶けない系なので美容液的なものであることが多いと思いますので、ここまでで「化粧水の是非論」が終ることになります。
結論:化粧水をつけると肌は乾燥するのは事実だと思う!
・化粧水は一時的な「しっとり・プルプル肌」を作るには確かに必要。
・しかし、保湿成分が入っていても肌を乾燥させる側面は否めない。
・健康な肌でさらにプルプル肌にしたければ使えばいい。
・ただ、乾燥肌にはやっぱりやめたほうがいいんじゃない?
あまり歯切れが良いとは言えませんが・・・。
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この記事を書くためにも、久々に化粧水を本気で一ヶ月以上使ってみて、やっぱり保湿にはあまり良いものじゃないと思いました。
確かにね、化粧水等でスキンケアして化粧した直後はいい感じなんです。
でも、夕方の乾燥がひどくなった気がして・・・化粧水のせいだけではないと思うし、使い方が悪かったのかもしれないし、櫻田に限ったことかもしれませんが。
そういった実体験もあったり、いろいろ調べたり考えたりして、こんな結論になりました。
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次回は、「化粧品で自家保湿因子の保湿力は再現できない」について。つまるところ、「セラミドやNMF(天然保湿因子)を塗っても肌を保湿できませんよ」というご主張について、思うところを。
毛穴についてとか、あと、保湿するから肌がダメになるんだ!ということについても、いろいろ思うことがあり過ぎるので、また記事にさせて下さい!