今日の櫻田

あぶらとり おすな こするな のせるだけ:2

スポンサーリンク
記事には広告が含まれています

毛穴の開き、黒ずみ、テカリに悩める全国のうら若き乙女たちよ!
油田乙女代表、櫻田こずえ38歳です、ごきげんよう☆

痛い前置きはこれくらいにして、今日は早速本題参ります。

前回は「吹き出るあぶらはとっていい」というお話をしましたが、
https://keananobaka.com/blog-entry-464.html
本日はその根拠編です。

■ 皮脂の存在意義

ところで、この憎っき皮脂って何のために存在するんでしょうか?

・バリア機能を強化し、身体を乾燥・刺激から守る。
・肌を弱酸性に保ち、細菌の増殖を抑え、アルカリの害から守る。

肌のことを考える時「美容」視点で考えると罠に陥りがちです。
なぜなら、肌は私たち乙女の「美しさ」のために存在するわけではなく、
身体を外界から守り、体内環境を一定に保つ、
「生命維持」ために存在するからです。

美容的視点は、化粧品会社が作り上げた思考の枠組みであり、
その先には、より高い化粧品、よりたくさんの化粧品を使う、
という行動につながるように出来ています。それが罠なんです。

っていういつものゴタクは置いといて、皮脂の立場に立って考えてみます。

■ 皮脂を取ってもまた出てくる仕組み。

一定量の皮脂が分泌され、皮脂膜となり肌表面を覆っている。

あぶらとり紙やティッシュで皮脂膜が取られる。

身体には恒常性があるため、皮脂膜が再度一定量になるまで皮脂が分泌される。

#1時間後には50%が回復、4時間もすると完全にもとにかえるそうです。
#美容のヒフ科学8版 33Pより。

これがあぶらとりと皮脂のいたちごっこです。
取ってもまた出てきます。当たり前です。
身体を守っている訳ですから、そうじゃないと困ります。

■ 取ったらもっと出る、と言われる仕組み。

これには2つの原因があると思います。
櫻田の推測が多分に入っていることを前提で、どうかお読みください。

1.ふき取りすぎて肌が乾燥してしまった。

ところで、肌の表面の状態というのは、
皮脂という油分の下に水分があるとかいう、単純な構造ではありません。
水分を補って油分でフタという単純な構造ではないんです。

A.皮脂と汗等の水分が混ざったのが皮脂膜。つまり油+水で乳化したクリーム。
B.その下に、細胞の中のNMFが水分を抱え込み、細胞間脂質が水分を挟み込んでいる。
C.さらに皮脂膜も角質層にしみこみ、角質層がはがれおちるのを防いでいる。

まずは、A.の皮脂膜がふき取られます。
B.が無防備な状態で外気にさらされ、乾燥しやすくなります。
さらにC.の機能がなくなるので、乾燥が進みます。

 櫻田:っくはーーーーーーっ!汚いっ!
 櫻田:やばいっ、もう一枚っ!

aburatori1.jpg
#あぶらとり紙を鼻にフィットさせつつ、鼻息を吸ってぴったりさせながら撮影(笑)
#しかし、シャッターまで息が続かなかったりして、あぁ、苦しい撮影でした。

ほんと、お目汚しですみません。。しかしなぜか眺めて悦に入ってしまう。。
いつもはティッシュですが、ただ今絶賛比較検討中です。

ということで、新しいティッシュやあぶらとり紙で肌をもう一度押さえますよね。
乙女なら、あぶらとり紙が吸わなくなるまで、やりたくなるはずです。

 櫻田:わっ!さらさら♪
 皮脂:乾燥ひどくね?俺達の出番だぜっ!

お肌は乾燥から肌を守ろうとしてあらゆる努力をします。身体を守るためですから。
突然肌が乾燥すれば、異常を察知して「いつもより頑張る」ことが想像されます。

2.肌を傷つけバリア機能を壊してしまった。

さらにここで超問題になるのが、その取り方!!!
ぎゅーっと押さえたり、こすりとりまくったりするのはダメだよねって、
きっと頭では理解していると思うのですが。。。

実際自分が無意識でやっているあぶらとりをやってみると、
おしつけてこするという、肌の角質層にとって大変迷惑な行為をしています。

このバリアがこれらの暴挙(笑)によって壊れると、
肌はさらに乾燥しやすい状態になります。

角質層がはがれ、それと共にその中のNMFや細胞間脂質(セラミド等)も落ち、
さらに、界面活性剤入りのウェットティッシュで拭ったりすれば、
細胞間脂質はごっそり持っていかれます。そうすると肌はどうしようとするのか?

バリア機能は実際3つの要素で成り立っていますが、

1.皮脂膜
2.細胞間脂質
3.NMF

バリア機能が壊れる=3つの要素が低下すると、
皮脂を分泌し、ターンオーバーを早めて、未熟ながらも新しい角質層を送り出し、
2,や3を補給しようとします。未熟なんで多少ゴワゴワしますが。

で、ターンオーバーを早めて、、、ってそんなに早く再製できるわけではないし、
未熟な角質層は保湿能力が劣る(角化が不十分)ので、
皮膚が考えるのは、とりあえずバリア機能を上げて保湿機能を元通りにしたいなら、
とりあえずは皮脂をたくさん出してカバーしとけばいいんじゃね?
っていうストーリーです。

 皮脂:やっべーバリア崩壊!水分不足をひとまずは俺等で防ぐんだっ!

とばかりに皮脂を分泌してその場をしのぎつつ、体内の水分や外気の水分を、
細胞間脂質やNMFがつかんで徐々に水分量が戻って行き、平常運転再開へ。

そうであるならば、私たちが注意すべきことは、

・バリア機能を傷つけないよう、押したり擦ったりしない。
・皮脂膜は敵ではなく味方。全部取ろうと躍起にならない。

だと思います。
っていうかね、ほんと、「のせるだけ」にしてみて下さい。
軽くで十分です、何度も何度もやらないーーーーーーーーっ!

■ そんなリスクがあるなら、皮脂はそのままにしておけばいいんじゃない?

いやいや、それもリスキーなのです。

1.乙女としてテカあった鼻を放って置くことは我慢ならない。
2.酸化した皮脂は炎症や毛穴トラブルの原因になる。

ので、取っておくのが乙女の選択なんじゃないかと思います。
1は説明不要ですので、2の「酸化」について少し解説を。

皮脂って酸化するんです、油分ですから。
日が当たるとさらに酸化されやすい。

そうすると、皮脂は過酸化脂質になって、それが肌のダメージになり、
そのダメージが与えられた細胞(とその中の遺伝子)は中身が傷付きます。
傷つくと増殖が遅れたり、分化がうまくいかなかったり、
角質層の健全なターンオーバーを阻害するわけです。

この酸化した皮脂があらゆる肌の老化を招くわけです。

今の流行りは「抗酸化物質」ですよね。
「酸化してしまう」ことのデメリットはそれだけ大きいことが、
改めて認識されているのだと思います。

さらに、皮脂膜をぶあーつい状態のままにしていると、
表面張力の関係で、毛孔から皮脂が皮膚表面に広がりにくくなり、
皮脂が毛孔に詰まりやすくなるそうです。
#美容のヒフ科学8版 38Pより。

だから、古くなって汚くなった皮脂膜は取ってあげるべきで、
1日2回、なるべく12時間置きの洗顔で汚れた皮脂膜を落としつつ、
個人の皮脂量に合わせて、あぶらとりはしてあげた方が良いと思います。

以上の長ったらしい見解を持って、櫻田の今月の1句を改めて。
7月中は、この呪文を唱えながらあぶらとりすることを誓います!

 あぶらとり おすな こするな のせるだけ

で、あ、ティッシュVSあぶらとり紙。
結構悩みますよね。。。悩み過ぎて書ききれていません。理屈と実際と、難しい。
通常ティッシュ派なのですが、研究用にあぶらとり紙買いました(笑)

こちらもまた、後ほど。。。。。。。引っ張り過ぎてすみません。

コメント

  1. チョンプー より:

    お久しぶりです。

    メッチャ久しぶりに書き込みいたします。
    覚えてらっしゃいますか?

    この頃年のせいか、以前より皮脂が減った
    気がします。
    若いころは、一回で脂取り紙を使い切って、
    友人にアンタにはリードクッキングペーパーの方が
    ええな~とか、言われてたんですけどね(笑)。

    しかし、なんで顔の皮膚だけこんなに体は
    過保護にするんでしょうか?
    他の部分の方が酷使されてるように思うけど、
    体が皮脂で守ってるような気が全くしません。

    今、顔メッチャ潤ってるし、余計な皮脂いらんで~って
    激しく思い込んで、自分の脳をだますとか、
    毎日鏡みて、今日も皮膚綺麗やね、とか自分に
    言い聞かせてたら、そのうち過保護な皮脂分泌システムも
    あれ?お呼びじゃない?ってことになりませんかね。

    今日も雨降りで、乾燥とは程遠い環境なのに
    せっせと分泌して乾燥を防ぐ?皮脂って・・・。
    お前はいったい何を守っているんだ!と
    しかもエンドレスに、顔だけとは・・・。

    素朴な疑問でした。

  2. あをたま より:

    こずえさん、こんにちは!

    今回も研究成果、ありがとうございます。
    私も、ある時期からティッシュ派になりました。
    それからは、ようじやのおみやげをいただく際は複雑な気持ちに。。。

    強くおさえがちだったので、私も明日から優しく乗せるようにしますっ。
    (今日の分は強めにふき取り済)

    昔、何かのTV番組の化粧直しコーナーで、Tゾーンに出てきた皮脂を
    そのまま乾燥しやすい目元へ塗るというのをやってました。
    知識が全くなかった頃でしたが、それはどうなんだ。。。と思ったのを覚えています。

  3. こずえ より:

    チョンプーさんへRe: お久しぶりです。

    コメントありがとうございます☆
    前回の非公開コメント、スルーしてしまってごめんなさい。。
    わーん、ごめんなさい、ほんとに。。

    > メッチャ久しぶりに書き込みいたします。
    > 覚えてらっしゃいますか?
    もちろん覚えておりますよー!
    忘れるわけ、いや、忘れられるわけないじゃないですか、
    このインパクト大のお名前とコメント内容をw

    > この頃年のせいか、以前より皮脂が減った 気がします。
    > 若いころは、一回で脂取り紙を使い切って、
    > 友人にアンタにはリードクッキングペーパーの方が
    > ええな~とか、言われてたんですけどね(笑)。
    爆笑wwww
    安売りのペーパーではなく、リードご指名ってところがセレブですw

    > しかし、なんで顔の皮膚だけこんなに体は
    > 過保護にするんでしょうか?
    > 他の部分の方が酷使されてるように思うけど、
    > 体が皮脂で守ってるような気が全くしません。
    ほんとですよね。
    皮脂は毛穴とセット。毛穴は毛のために存在って思うと、
    頭皮の皮脂量が多いのは分かるけれど。。。なぜ鼻の頭っ!

    > 今、顔メッチャ潤ってるし、余計な皮脂いらんで~って
    > 激しく思い込んで、自分の脳をだますとか、
    笑wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    > 毎日鏡みて、今日も皮膚綺麗やね、とか自分に
    > 言い聞かせてたら、そのうち過保護な皮脂分泌システムも
    > あれ?お呼びじゃない?ってことになりませんかね。
    笑wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    もう、助けて。。。。(笑)

    > 今日も雨降りで、乾燥とは程遠い環境なのに
    > せっせと分泌して乾燥を防ぐ?皮脂って・・・。
    > お前はいったい何を守っているんだ!と
    > しかもエンドレスに、顔だけとは・・・。
    > 素朴な疑問でした。

    素朴ww確かに素朴、というより、
    子供がたまに放つ、「その視点なかったわー。」的な。

    お互い毛穴は開きっぱなし、皮脂垂れ流しっぱなしで、
    全く建設的な展開ではございませんが、
    チョンプーさんのこの鋭い視点をおちゃらけで包んだコメントが大好きなので、
    また気が向いたらコメント下さい♪

  4. こずえ より:

    あをたまさんへ

    コメントありがとうございます☆

    > こずえさん、こんにちは!
    あをたまさん、こんにちはっ☆
    お元気ですか~?

    > 私も、ある時期からティッシュ派になりました。
    > それからは、ようじやのおみやげをいただく際は複雑な気持ちに。。。
    そうなんですよね、、、そのままゴミ箱行きにするのも心苦しいし。。

    > 強くおさえがちだったので、私も明日から優しく乗せるようにしますっ。
    簡単な用で、これがどうしてなかなか難しいのですが、気長に取り組んでみてくださいませ~。

    > (今日の分は強めにふき取り済)
    笑っwwwwww
    これから、これから♪

    > 昔、何かのTV番組の化粧直しコーナーで、Tゾーンに出てきた皮脂を
    > そのまま乾燥しやすい目元へ塗るというのをやってました。
    私もそれはどうなんだろうって思っていました。。。
    でも、お肌について知れば知るほど、それはおかしいだろうとうという気持ちが強くなりました。

    何が正しいのかよく分からないことが多いし、実際、Tゾーンの皮脂を目元に塗るのが正しい可能性だってゼロではない。なかなか美容の世界は難しいですねぇ。