ちょっと嫌な毛穴思い出話を思い出したので、いきなりですがお話させていただきます櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
うら若き学生の頃の話です。
美しい肌を持って生まれた友人がうちに泊まりに来て、毛穴パックを発見。
友人:こういうのやったことないの、やらせて♪
やったことがない時点で嫌な予感はしてましたが・・・ベリベリベリ・・・
友人:えー私の何もついてこない〜。いいな〜こずえちゃん、そんなに取れて!うらやましい〜。
殺意を覚えた櫻田を、誰が責めることができよう。
#先日もランチした友人なのでご安心ください
もちろん彼女は、色素薄め、ムダ毛もほとんどない(ワキも数本しか生えないそう!)男性ホルモン弱めの種族。
そうです、毛穴すっきりパックに全く縁のない人が、世の中にはいるのです。
そして、ここまで櫻田に共感しながら読んでくださったあなたは、そう、櫻田と一緒、毛穴すっきりパックの使用が問題となる人、です、ほぼ、ほぼほぼ。
おそらく根本原因と思われるホルモンバランスについてはこちらをご参照ください
アラフォーなのに無尽蔵♪この毛穴油田が悪いのさっ★2
#まあ、男性ホルモン過多と素人推察されます。
毛穴すっきりパックのカイカン
毛穴すっきりパックの使用が、問題となる人ならない人
普通の人が普通に使っていれば、それほど問題にはなならいのでは?冒頭の友人のように。
#乾かし過ぎるなよっ!本気でヤバイよ!
しかし、以下に当てはまる場合、大変問題になると思います。
- もともと肌の弱い人が使う
- ケアし過ぎて来た人が使う
さらに、そういう方々こそ、こうじゃないですか?
- 使用頻度が高い
はい、そこのあなた、全部当てはまってません?
肌が弱い人
肌が強い人は、間違ったスキンケアをしても、徹夜しても、ポテチ一袋食べても、毛穴すっきりパックを毎週しても、毛穴もキレイです。
「やだー毛穴気になるぅ」とか言いながら、ツルツルしてるヤツらです。
強い肌はキレイな肌なのです。
毛穴のつまりや黒ずみは、もちろん間違ったスキンケアも原因になりますが、そもそも、間違ったスキンケアを始めてしまった「きっかけ」や、汚肌になりやすい「土壌」があります。
毛穴に悩める男女100人を超える方々にヒアリングして参りましたが、それは思春期から始まるホルモンバランスの変化がもたらすことがほとんどで、つまり遺伝的に肌をこじらせやすい「体質」「肌質」を持っているんです。
皮脂の分泌はもちろんのこと、「赤み」が多い、炎症しやすい、乾燥しやすい、強い成分にかぶれやすい、ニキビができやすい肌ではありませんか?
弱い肌はバリア機能が弱く、汚い肌になりやすいのです。
そんな肌には、ハードなケアはそもそもご法度なのです。
剥がすなっつーの!
ケアし過ぎて来た人
そういった「資質」をお持ちの方が、思春期に皮脂の分泌が増えて毛穴に悩み始め、あらゆる手段でそれを「取り除こう」とばかりして(パックやスクラブ酵素洗顔、ブラシや吸引機)、さらに肌にダメージを与えて肌を弱くし(バリア機能を低下させ)、より毛穴の悩みを悪化させる。
というのが、えぇ、これまで100人以上の毛穴に悩む男女にヒアリングして来た基本パターンです。
そんなケアで、いわゆる「ビニール肌」になったような人がさらに剥がすケアをしたら、バリア機能はさらに衰え、炎症が起こり、ターンオーバーの亢進は進み、肌は痩せこけ、毛穴は広がるばかりです。
もうやめてぇ・・・。
使用頻度が高い
肌にはちゃんと回復力がありますし、一回や二回ならいいんですよ。
冒頭の彼女は、きっと、二度と手を出さなかったと思います、なぜなら「成果」がなかったからで・・・。
でも、私たち「毛穴すっきりパックの使用が問題となる人」は、どうしても繰り返したくなっちゃうんです。
なぜなら「成果」が出てしまうから・・・。
私たちは目に見える「成果」にめっぽう弱い
毛穴すっきりパックが常習化しやすい要素はいくつかありますが、「手軽に手に入る」こともその要素ですね。
安い、そして、ドラッグストアにはほぼ必ずある。
その手軽さに加えて、最も大きな誘惑はこれです。
「明確な成果を確認できる」
はがした毛穴すきりパックにびっしりとついた無数の角栓・・・カイカン♪
今そこにある汚い角栓を目に見える形で取りのぞき、見せつけてくれるんです。
毛穴の角栓を憎む我々にとって、これを眺めることほどのカイカン♪はありません。
このにっくき角栓に、嫌悪を感じるどころか、正体不明のときめきを感じてうっとり眺めてしまうのは、あなただけではありません。
毛穴界隈では一般的ですし、猛者になると、匂いをかいだり、潰してみたりする方いらっしゃいますが、皆(おそらく)普通の方です。
「そっと出し 指で潰して 匂い嗅ぐ」「お〜い毛穴俳句大賞」課題:洗面所等で大きな角栓を見つけた時の女/男心 投稿作品紹介
なぜでしょう、収穫が少ないと本来は喜ぶべきなのに、がっかりしてしまったり。
「憎いのに 大きかったらば 我れニヤリ」出典同上
さらに、角栓が抜けた直後は、焼き払った畑のようで激しい後悔の念に襲われますが、
保湿をして一旦落ち着いてくると、毛穴は小さくなっているし、さわればつるつるで・・・やっぱりカイカン♪
あぁ、こういう「目に見える」「指先で感じられる」成果があるからこそ快感を感じ、再び手を出してしまうのです。
明日の美肌と交換に、将来の汚肌を手に入れているなんて言われても、見て見ぬ振りですよ。
そして「カイカン♪」って何だと思います?
ある種の「快楽ホルモン」が分泌されているのでは?〜そして常習化〜
私たちが毛穴すっきりパックをして、その成果を確認する度に、おそらく脳内で、何かしらの快楽ホルモンが分泌されていると思われます。
脳科学者、中野信子さんの著書が好きです。
そしてそれは何を招くって「常習化」です。
いささか短絡的、強引、風が吹いたから桶屋が儲かりましたみたいな話ですが、実感として感じます。
お酒がやめられない、お菓子がやめられない、パチンコやめられないのと大して変わらないです。
しかも、毛穴すっきりパックや、ピンセット角栓抜きや(最近やってません!)、禁断のプッシャー(これは処分しました)やっちゃう時って、イライラしていたり、ストレスが溜まってる時じゃないですか?
理性のコントロールが効かない時に、バカな脳みそが「YOU、すっきりしちゃいなよ!カイカン♪欲しいだろ?」ってあなたを誘ってしまうんです。
ストレスが溜まった時のドカ食いや、無駄遣いと同じです。
そして、いざすっきりして採取できた、新宿の高層ビル街のような角栓群!カイカン♪
それを見てひとしきり興奮した後、焼き畑状態の肌を見て嘆く・・・
あぁ、お鼻がトナカイさん・・・(これはプッシャー後の写真です)
ダイエットしてるのに、わかっちゃいるけど、お菓子食べて一瞬天国だけどその後長後悔の繰り返し・・・みたいなものではないかと思います。
そして毛穴の悩みは果てしなく続く・・・
自分の毛穴が汚いという、強迫観念や思い込み、誇大妄想が加わって、毛穴の悩みはより複雑に、深く進行します。
・私たちは何を認めてもらいたいのだろうか?〜私の毛穴は実際はもっと汚い〜
解決できない悩みはどんどん大きくなり、ストレスは溜まり、そしてまた、手で絞り出したり、パックをしたり、ピンセットで抜いてしまい、毛穴の周囲は炎症を繰り返します。
櫻田の古い記事ですが、炎症がある限り毛穴はキレイにならない のです。
そして、いじり過ぎると固くなり、何をしても動じない、強固な毛穴ができてしまいます。
ということで、またまた美夏先生にご説明いただきます。
治療で一番難しいのが、いじりすぎ、こすりすぎで、傷跡のように周辺が固くなってしまった毛穴です。
どうしても色々ご自分で試された後の毛穴は、長期間外力がかかり、その場所に炎症がおきています。
毛穴周辺に炎症惹起物質や白血球などがあつまり、その結果として線維性の固い傷になっています。
美夏クリニック:毛穴の治療の最近の記事
櫻田の美夏クリニック通院記
だから、毛穴すっきりパックはあなたにはオススメしません!
あぁ、一回で終わるはずだったのに、長くなりすぎましたね。
でもまだ喋りたいことがあるっ!
★
じゃあ、毛穴すっきりパックしないでどうすればいいの?
パックを止めれば元に戻るの?って。