iPS細胞とか、顔面フォトショマスク:そのマスクをしていると自在にぼかしや明度調整、モザイク(それは嫌だ)ができるマスクとか、そういった技術的な「大ブレイクスルー」がない限り、今までの延長線上にあるレーザー系や、マイクロなんちゃらとか焼き切る系では、櫻田の毛穴を改善することはできない、と、美容皮膚科的な治療は諦め切っている櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
10年以上、美容皮膚科形成外科の毛穴(およびニキビの陥没)治療は、根本的にはほとんど進化してないんじゃないでしょうか?
なんて言うんだろう、この病気は悪霊じゃなくてウィルスが原因なんだ!っていうレベルのパラダイムシフトがないと無理だと感じています。
角栓の「脂質/タンパク質の比率」の個人差について
さて、話はバサッと変わりますが、先日、おすすめ頂いたかずのすけさんのブログの、最近書かれた記事に、ものすっごい驚きました。
【かずのすけさんのブログ】毛穴の角栓中の「脂質/タンパク質の比率」は人によって大きく違う
こんなこと真剣に考えてる人が他にもいたーーーーっ!それもプロだーーーーっ!
そうなんですよっ!私たちの角栓は、普通の人の角栓に比べて、タンパク質(角質=ケラチン=タンパク質)の割合が高くて、それが問題なんです!
【櫻田ブログ】毛穴の角栓の硬軟に関する考察★固い角栓はほぼ角質で出来ている
だから毛穴が汚くて困っちゃうーとかホザく(すみませんごめんなさい嫉妬です)、大して毛穴が汚くない、タンパク質率の低い柔らかい角栓を持つ人に、
「えー!角栓がピンセットで抜けるんですか?すごーい!」
とか言われて憤るわけです。(すみませんごめんなさい嫉妬です)
そう、彼女たちの角栓は、タンパク質比率が低いんですよ。
だから、彼女たちの柔らかい角栓は、オイルクレンジングとか酵素洗顔で、それなりに綺麗になるんです。
一方、我々の角栓はビクともしません・・・だから20%くらいの皮脂部分が緩んできたところで、タンパク質を指でポロっとしちゃって、毛穴は炎症を起こして、さらにタンパク質率をあげてしまい・・・汚毛穴スパイラルでデフレまっしぐらですよ。
#タンパク質比率80%(適当な推測)
これも是非読まれてみて下さい!って、もう、読まれたことあるかもしれませんね。
【かずのすけさんブログ】角栓はとっちゃダメ?~正しい毛穴のお手入れ法(前編)~
やっぱり角栓は抜いてはいけないんですね・・・。
#タンパク質比率90%(適当な推測)
「角栓中のタンパク質の比率を下げる」という毛穴治療の考え方が斬新!
さて再びこの記事。結論だけ読むのはもったいないので、全部読んで頂きたいのですが、
【かずのすけさんのブログ】毛穴の角栓中の「脂質/タンパク質の比率」は人によって大きく違う
中身を端折ってまとめると、
悩み多き「角栓の中のタンパク質比率が高い人」の解決策は、
目標:角栓中のタンパク質比率を下げて脂質ベースの角栓が生成されるように誘導する
(毛穴に刺激を加えることが、タンパク質が増えて角栓も硬くなってしまう原因)
手段:炎症刺激を起こさなくすることで徐々に角栓のタンパク質含量が減るかもしれない
的な流れになっていて、炎症刺激を起こさなくするというのは、もう聞き飽きた、目新しくない解決方法(それも達成できない)なんですが、「角栓中のタンパク質の比率を下げる」という目標の設定の仕方が斬新!
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毛穴に刺激が与えられることで、角化の亢進が起きるからそれを止めなきゃ!という話はよくしていましたが、
・毛穴まわりの皮膚が盛り上がって毛穴が目立つ原因になる
・毛穴まわりの皮膚が固くなる
・角栓ができやすくなる
という理解に留まっていました。
亢進してターンオーバーがやたらとされると、フケのようにたくさんの角質が剥がれてきて、それが毛穴に溜まり・・・ってのは、タンパク質比率の高い角栓を生んでしまうことなんだ!
さすがの視点!
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あぁ、角栓のタンパク質比率を下げることができれば、櫻田もいつかこう言える日がくるかもしれない。
「えー!角栓がピンセットで抜けるんですか?すごーい!」
#全身整形した美人が、過去の自分をひた隠しにするドラマのセリフな感じで
ま、今世紀中にはそんな日は来ないな。
しかし、櫻田がスキンケアで改善できる「伸びしろ」は少ないな・・・
しかし・・・根本原因はホルモンバランスであったり、そこに起因する、もしくは他の遺伝的な肌の敏感さであったりするわけで、皮脂が出やすくでバリア機能が劣っている櫻田がスキンケアで改善出来る「伸びしろ」(つまり、間違えたお手入れなどで後天的に悪化した部分)は、もうあまりないという自覚があります。
何度もいいますが、「ありのままの自分」(がどのレベルかわかりませんが)以上に改善させようとすることは、鼻の「穴」を閉じようとする努力に近く、スキンケア程度、レーザーで焼き払う程度では無理。
鼻の中を綺麗にすることはできても、鼻の穴を閉じることはできないのと一緒。
「鼻には2つの穴をこのくらいの大きさであけましょう」と遺伝子に書き込まれていて、細胞は忠実にそのプログラム通りに細胞を再生しているのと一緒と考えています。
あと、間違えたお手入れや、止まることのない刺激で、恒常性を保とうとか、外敵から体を守ろうとして遺伝子が書き換えられ、汚毛穴構造が既成事実化してるような気もする・・・もはやありのままの毛穴すらも遠い夢なのかorz…
子供の頃は綺麗だったんだし、その頃に戻れないのかな?とおっしゃるあなた、それは第二次成長以前の、ホルモンバランスが別人だった時の話です。
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さらに話は逸れますが、櫻田が子供産みたかったなーと思ったとして(子なしです)、その毛穴的理由は、女性の人生において、最もホルモンバランスが変化する出来事だと思うからです。
悪い方に傾く方も多いようですが、このどうしようもない状態に一石を投じてくれるのではないか!?という淡い期待が、なくもなかったです。
で「油脂クレンジングのケア」をしてみるのかどうなのか?
かずのすけさんのブログを読んで、むしろ「このオイルクレンジングならタンパク質99%の角栓でも改善できる!(ただし個人差あり)」とかくらい言って夢を見させて欲しかった気もするくらい、正直で誠実な方だなと思いました。
この話を考えていたら僕が推奨している油脂クレンジングのケアですぐに明らかにつるっつるにはならずとも
長期的に継続していると徐々に角栓が目立たなくなっていくのは、
元々は油脂の効果で皮膚が柔軟化して角栓が除去されやすくなるからかな?と思っていたのですが
もしかしたら炎症刺激を起こさなくなったことで徐々に角栓のタンパク質含量が減っていったからなのではないかな…?
という、正直な考察にも好感が持てました。
いや、油脂の柔軟化の効果だ!って言い張っておきたくなるじゃないですか、ご自身がプロデュースされてるなら。
さらに、理屈や理論はすごい納得するので、かずのすけさんの油脂クレンジングのケアを一年くらい試してもいいんじゃないかと思うと同時に、(前述の通り櫻田には限界があり)何も変化がなかったら、体を張って商品のアンチ記事を書いてしまうことになるので、申し訳なくて二の足を踏んでしまう今日この頃です。
#かずのすけさんにはお会いしたこともお話ししたこともないです。
でもさ「徐々に毛穴/角栓が目立たなくなっていきますっ。」て、もう、聞き飽きたし、ふーん・・・・って思っちゃうのも、本心ではあります。
「炎症刺激を起こさない」・・・・よくお医者さんに言われる「ストレスを溜めない生活をしてください」と同じレベルで、ミッションインポッシブルに感じるけど、でもやっぱり大切なことなんだよトムクルーズ!
#トムクルーズさんにはお会いしたことも話したこともないです。
できない言い訳より、できる方法を必死で探したい・・・でも、その必死さがこれまで、返ってアダになって来たのだし・・・
あぁ、この先どうしようかな・・・このまま加齢による皮脂の枯渇を待つのが一番確実かなぁ・・・。