今日の櫻田

「私ほどひどい毛穴の人はいない」と主張する理由〜身代わり毛穴〜

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今日は前書き抜きで参ります、櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!

大変遅くなりましたが、Mさんのご質問にお答えします。

前編:毛穴の大きさと悩みの大きさは比例しない

過去に頬も鼻も額も全て穴だらけの人にお会いした事ありますか?

「全て穴だらけ」ちょっと過激な表現ですね。

頬が綺麗なら私からしたらなんの問題もありません。
私は鼻も頬も全部酷い毛で埋め尽くされてるからです。
過去に頬も鼻も額も全てだらけの人にお会いした事ありますか?

文脈から、Mさんご自身が「顔中が穴だらけ」であって、それくらいのレベルの人に会ったことがあるのか、と問われているのかなと感じました。

「全部酷い毛穴で埋め尽くされている」「全て穴だらけ」

読むのも苦しいほどに、ご自身の毛穴をネガティブに表現されていていらっしゃるなと。

このブログにメッセージを送ってくださる「毛穴で悩んでいる方」も、ご自身の毛穴の酷さを非常にネガティブに表現されます。

こんなに酷い毛の人を今まで見た事がありません。

これも何度か頂いている表現ですが、なぜそれほどまでに、私たちは毛穴の酷さを主張してしまうのでしょう?

それは本当に「顔中穴だらけ」「こんな酷い毛穴の人はいない」と、ご自身で感じられてるからだと思います。

主観的な毛穴のイメージは現実から乖離している

櫻田が毛穴に悩んでいた頃の、主観的な毛穴の大きさ・汚さ・酷さは、脳内でこんなイメージでした。

まさに顔中穴だらけです(Mさんからのご質問を頂く以前に作った画像です)
【2017.10.13】私たちは何を認めてもらいたいのだろうか?〜私の毛穴は実際はもっと汚い〜

特に、鏡に10cmくらい近づいた時見える毛穴を、顔全体の皮膚に転写した自己認識を持っていたと思います。

#これ時間があったら読んでみてください
毛穴インタビュー:毛穴からの卒業は突然に.前編後編
誰も、そんな近くから、そんなふうに、あなたの顔を見ないわよ。」

でも、客観的な毛穴は、本当はこんなに小さいんです。
(それでも大きいし目立つけど←やっぱりネガティブ)

毛穴に悩んでいた若い櫻田は、それこそ一枚目の「顔中が穴だらけ」という自己認識を持っていて、私より毛穴が汚い女子なんていない、私は不幸だ、私は汚い、私はブスだ、みんなが私を笑っていると思って、電車とか降りちゃってたのです。

1枚目画像のような顔を晒して生きている、と思っていた時は、生きるのがつらかった。

毛穴に悩める方は、摂食障害の方や醜形恐怖症の方と同じように、自分の外見を実際より悪く見積もってしまっている場合がとても多く、他人に「大したことない」と否定されても、それが信じられず、頑なになってしまうことがあると思います。

“自分にとっては” これが現実であり、事実なのだから。

そして、自分の毛穴が世界一汚い「証拠」を集めようとします。

・誰かがクスクス笑っていれば、自分の毛穴が汚いからだ!と勝手に落ち込む←昔の櫻田

・毛穴を拡大鏡で見て、毛穴の醜さを嘆く←マイクロスコープで撮影して世界にその汚さを認めさせようとしている櫻田

・異性に振られれば、自分の毛穴が汚いからだ!と落ち込む←婚約破棄は毛穴のせいだとブログに書いた櫻田

今思えばそんなに深刻にならなくても、って思いますが、当時はオフィスでもマスクを外すことができずにいました。

では、なぜ私達はこんな、実際の毛穴よりひどい、主観的なイメージを積極的に持ち、維持しようとうとするのでしょうか?

#皆さん「実際の毛穴も本当にひどい、思い込みじゃない。」って思われると思いますし・・・言ってる櫻田自身もいまだにちょっとそう思いますが・・・。

なぜ我々は「こんなひどい毛穴の人はいない」と主張するのか

他人と比べて毛穴が小さい方が嬉しいはずなのに、なぜか「私の毛穴は誰よりも汚い」と主張するのはなぜでしょう?

それは、毛穴が汚い方が自分にとって都合がいいからです。

受け入れ難いと思いますが、「我々の”真の”悩みは毛穴ではない」と櫻田は思っています。

毛穴以外に、深い悲しみ、辛い出来事、ストレス、不満、うまくいかない人間関係など・・・それらに立ち向かうことがあまりにもつらいので、「毛穴の悩み」を利用しているのだと考えるようになりました。

その場合、誰にも負けないほどの汚い毛穴であればあるほど、好都合です。

こんな世界一汚い毛穴を持っている私は不幸だ、人生がうまくいかないのも、自信がないのも、人間関係に積極的になれないのも、マスクをするのも(昔の櫻田)引きこもるのもしょうがない。

言い訳をより強固なものにでき、人生に真正面から立ち向かう勇気を出さなくて済みます。

でもそれは、それは間違えているとか、悪いことでは、全くないのです。

参考
ご質問にお答えします★トレチノイン・油田に乾杯・角栓は出す・毛穴さえなければ Hさん:この毛穴さえなければ!」

ご質問にお答えします★保湿後の毛穴・マスク・アキュテイン・憂鬱

「身代わり毛穴」心の防衛機能

それは「耐え難い何か他のストレス等」から、私達の心を守るために、心の防衛機能が作動しただけだと思います。

正面からぶつかったら、心が折れるような困難の、身代わりになってくれている・・・「身代わり毛穴」そう思うようになりました。

私は顔全体に汚い毛穴がこの半年でできてしまい、絶望で引きこもりになり、外に出る事ができなくなってしまいました。

Mさんは、自分自信を責めてしまうことが、多くはありませんか?

自分にダメ出しすることが、多くはありませんか?

そして、きっとこれまで、Mさんはたくさんたくさん頑張って来られたのではないでしょうか。

心が「頑張り過ぎだよ、ちょっと休んだほうがいいよ。」そう言ってくれているのかもしれません。

少し外界をシャットアウトして、ゆったりと自分を慈しむ期間・・・「引きこもり」も、そんな期間として考えられたら・・・

って、「そんなふうに思えたら、そもそも引きこもらないよ!」って思われると思いますが、そういう考え方もある、と、心に留めて頂けたら嬉しいです。

ひっぱりまくってしまいましたが・・・ご質問にお答えします

過去に頬も鼻も額も全てだらけの人にお会いした事ありますか?

お若い頃のニキビクレーター跡が、顔の至る所にある方にお会いしたことがあります。

「穴」という意味では、毛穴とは比較にならない大きさですので、YESと言えるかもしれません、何の証明もできませんが・・。

櫻田はそんな方にさえ「皮脂が吹き出て脂ギッシュになる私の鼻の毛穴よりマシだ!」「鼻の毛穴は私の方が上!」とかつい思っちゃいましたけど、そう思うことを無理に止める必要はないのです。

Mさんが櫻田のブログに「鼻の毛穴だけなら顔中穴だらけの私からしたら何の問題もないのに!」と怒りを感じたとして、そう思うことを無理に止める必要はないのです。

ただそれは、そうせざるを得ないほどの、何か苦しい状況に自分は置かれている、自分を追い込んでしまっている・・・自分の心がくれるサインだと思って欲しい。

そして、もしそう思えたら、こんなことを考えてみて欲しいなと思います。

もし顔中の毛穴がキレイだったら・・・

もし顔中の毛穴がキレイだったら、今、何をされたいですか?

顔が「穴だらけ」じゃなかったら、今の生活をどう変えられそうですか?

そして、最初は絶対無理だと思われると思いますが、「〜たら」を外して、そのままのMさんで、したいことをして、変えたいことを変えてみることはできないでしょうか?

顔を「穴だらけ」にしているのは、自分の心です。

そこから自分を解放して、やりたいことをして、変えたいことを変えようと決心をするのも、自分の心・・・10年間自分の毛穴に向き合ってきた櫻田は、そう思います。

そんな偉そうなことを言っておきながら、実際は、まだまだ鼻を「穴だらけ」だと思っていますが、少なくともマスクは外すことができ、やりたいことも少しずつできるようになりました。

もし顔中の毛穴がキレイだったら、今、何をされたいですか?

今のままの自分で、それをすることは、本当にできませんか?

最後に、とーーーーーーーっても長いお返事になってしまってごめんなさい・・。

思い込みや、決めつけ、勘違い、独りよがりや矛盾などもあったと思いますが、今櫻田がMさんに伝えたいなと思ったこと、心を込めて書きました。

また、Mさんのメッセージから、櫻田自身たくさん学ぶことができました、ありがとうございました!

お互いの毛穴に幸多からんことを!

前編:毛穴の大きさと悩みの大きさは比例しない