これまでアグレッシブな毛穴治療もやって来たのに、なぜ今さらレチノール?について考えてみた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
ホルモンバランス(による皮脂大量分泌)が根本原因の汚毛穴に「一発逆転治療」は効かない。
なぜなら、根本原因は存在し続けるので、時間が経てば元通りになるから。
ゆえに「コンスタントな対症療法」で、より根本原因に近い部分に働きかけるケアがベスト!
で、それが「レチノール」ですよ、って話を今日は延々します。
・すっごい強力、病院処方のビタミンAは「トレチノイン」
・パワーは1/100 程度?の化粧品配合ビタミンAは「レチノール」
・海外コスメの「高濃度レチノール」←これ使ってます
でもね、凸凹毛穴がすっかりフラットにとかはならいですからっ!
そういうミッションインポッシブルな期待を捨てて、実現可能な期待をして参りましょう~。
汚毛穴のメカニズムと治療法
皮脂で毛穴が汚くなるメカニズムは、
反応:酸化した皮脂が細胞を刺激し角化異常を起こす
結果:角質層がゴワゴワして毛穴はすり鉢状になり角栓が溜まる
毛穴ケアはほとんどが「結果」に働きかけていて、「原因」と「反応」はそのままなので、何度ケアしても繰り返すだけです。
例:角栓を取る「毛穴すっきりパック」系
例:ゴワゴワした角質層を削る「ピーリング」系
例:角化異常で出来たすり鉢毛穴を、焼いたり穴ぼこぼこ開けて傷つけ、肌の再生力で地ならしする「レーザー」系
「原因」の「皮脂」はホルモンがコントロールするから、再び分泌され、角化異常が起きて元通りになります。
(ビタミンA内服は、サステイナブル(笑)じゃないかな・・・と)
(全ての皮脂腺焼き切るというのは↓実際不可能に近いっぽい:皮膚科医談)
一方、ビタミンAは、その「結果」だけでなく「反応」のプロセスに働きかけていて、継続的にケアできるものなので、根絶はできないにしろ、比較的効果が望めると考えています。
レチノールこそが毛穴の最終解!?
レチノールが櫻田の毛穴に働きかけている(と期待している)プロセスを。
1:角質の剥離を促し、角化異常が常態化した細胞を除去する
まずは他の治療法と同様、「結果」に働きかけます。
角質をはがしまくると、肌にカンナをかけるみたいなもんですから、すり鉢状の毛穴は、当然、小さくなります。
だから、この段階で「キレイになった♪」と喜んでも、あんまり意味ないです。
#ま、嬉しいんですけどね~♪
グリコール酸でピーリングしまくっても、同じようにキレイになると思います。
ただ、ビタミンAはここまでが「下ごしらえ」と考えていて、次のプロセスこそが大切!
2:新しい細胞の正常な角化を促し、サイクルを正常化する
そして「反応」に働きかける、こちらが本領!
レチノールはガンの治療にも使われるそうですが、細胞のコピーミスから生まれたがん細胞の「異常な増殖」を停止し、脱がん化(分化誘導)するらしいんです。
ということで「脱角化異常」が期待できるのかとっ!
お肌も基底層から角質細胞が生まれて(細胞がコピーされて)、異常なスピードで角化し、ゴワゴワで保湿力のない肌を再生産する負の連鎖にはまっていますが、これを脱せるのではないかと。
細胞の分化増殖制御
Cosmetic Medical in Japan:皮膚のrejuvenation:レチノイドの作用機序
「脱角化異常」できれば、ゴワゴワした角質層が、薄く美しく強い角質層になるはず↓
この、盛り上がりがなだらかになるはず・・・
「毛穴山脈」も消えてなくなるのか!?←期待しすぎ
あぁ、レチノールよ!
角化異常しまくる細胞、腐ったミカンを取り除いては、若い細胞たちを正しいサイクルに導いておくれ!
って願いながら毎晩塗ってます。
どうせなら、プラセボ効果も期待して(笑)
#ちなみに、皮脂も多少抑制するらしいですが、レチノールでは感じませんねぇ。
お休み期間を設ける理由
ちなみに、お肌がビタミンAをある程度肌に蓄えられるようになると、剥離が起きなくなるらしいんです。
そすうると、腐ったミカンを取り除くことができなくなり、お肌入替計画が滞ってしまいます。
ので、一旦ビタミンA投与をお休みして、お肌のビタミンA濃度をある程度下げることで、再び剥離を起こしやすい環境にする必要があるとか。
なんかまどろっこしいですけど、お肌の体力もありますし、いいんじゃないかと。
(1クール:3か月レチノール2.5%→1ヶ月レチノール休み)×3回
1年という長いスパンで、自分の毛穴と対話しながら、自分なりに続けてみようと思います。
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緊急事態宣言が解除されるくらい落ち着いたら、美容皮膚科で、トーニングとかプラスアルファもしちゃおうかな~顔の産毛もモサモサしてるし、なーんて思ったりもしています。
ビタミンCをはじめとするサプリメントやプロテインもしっかり摂取して、中から外から、美しくなるぞ~♪
レチノールって肌薄くなるんでしょ?って話にはこちらを。
レチノールが「肌を薄くする」の意味を本気で理解してみたらすごかった★角質を本来の美しい薄さに戻すとな!
ま、似たようなこと書いてるんですけど。